型枠工事の事なら株式会社大石建設

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事業内容

型枠工事とは

建設業界において、安全で快適な住まいや施設を整備することは、私たちの暮らしを支えるうえで欠かせない使命です。その中でも「型枠工事」は、鉄筋コンクリート構造の要となる骨組みを形づくる、極めて重要な工程です。
型枠工事は、建物の基礎をつくる仕事。鉄筋を囲む型枠を組み上げ、そこにコンクリートを流し込むことで、建物の形がつくられていきます。街で目にする高層ビルやマンション、公共施設など、私たちの身近な空間の多くが、この工程によって支えられています。
近年、建設現場では機械化や自動化が進んでいますが、型枠工事には今もなお職人の手による精密な作業が不可欠です。複雑な構造や高精度な仕上がりが求められるからこそ、高度な技術と豊富な経験が真価を発揮します。
この仕事は、単なる建設作業ではありません。空間を形にし、人々の暮らしを守る「創造」と「責任」の仕事です。未来に残る建物の基盤を担うという誇りとやりがいを、私たちは日々感じながら取り組んでいます。

型枠工事の流れ

加工図作成〜型枠加工

型枠工事は、建築図面をもとに「加工図」を作成するところから始まります。この図面に基づいて、合板や角材をミリ単位で正確に切断し、釘や金物で丁寧に固定しながら型枠を組み立てていきます。

この精密な作業は、ただの準備工程ではありません。建物全体の「形」を決める土台であり、後に流し込まれるコンクリートの仕上がりや強度、さらには建物の安全性にも大きく影響を与えます。

計画性、正確性、そして現場での柔軟な対応力が求められるこの仕事は、建築物の品質と耐久性を支える「見えない主役」です。寸分の狂いも許されない緻密な型枠が、未来に残る建物の礎を築いています。

墨出し

専用の測量器具を用いて水平・垂直を確認しながら、施工図に基づいて柱の位置や寸法、壁の位置や厚さをコンクリート床面に正確に墨出しします。この「墨出し作業」は、建築現場における座標軸のような役割を果たし、図面と実際の施工現場を正確に結びつけるための基準点となります。
この工程の正確さが、以後の工事全体の精度を左右します。少しのズレが構造全体の歪みや施工不良につながるため、細心の注意と高い技術力が求められます。
正確な墨出しは、建物の構造的な安定性と安全性を確保するうえで欠かせない工程であり、建築プロジェクトの成否を左右する重要な第一歩です。

型枠の建て込み

墨出しによって示された正確な位置に沿って、事前に加工された型枠を現場で組み立てていきます。この工程は、建物の精度と強度に直結する極めて重要な作業です。
組立ての際には、水平・垂直・高さ(レベル)を専用器具で常に確認しながら、ズレや傾きが生じないよう慎重に進めます。わずかな誤差でも構造全体の安全性や仕上がりに影響を及ぼすため、細部に至るまで徹底した精度が求められます。
正確に設置された型枠は、鉄筋コンクリート構造の形と強度を決定づける基盤となり、最終的な建築品質を大きく左右します。この一つひとつの積み重ねこそが、高品質な建物を実現する鍵なのです。

スラブ(天井・床)張り

各部屋ごとに支持構造を組み立てた後、天井や床といった「スラブ」の施工に移ります。スラブは、鉄筋やコンクリートといった非常に重量のある材料で構成されるため、相応の荷重がかかります。この重量を安全に支えるためには、型枠や支保工(しほこう)の設計と配置を緻密に行う必要があります。わずかな誤差や強度不足が、施工中や完成後の構造的リスクに直結するため、事前の計算と現場での精密な作業が不可欠です。
支持構造の強度と安定性を確保することにより、建物全体の耐久性と安全性が格段に向上します。この工程は、建築物の寿命や品質に直結する極めて重要なフェーズであり、技術力と責任感が問われる場面でもあります。

コンクリート打設

完成した型枠にコンクリートを打設する際には、その重量と圧力が型枠に大きな負荷をかけるため、常に型枠の状態を監視しながら慎重に作業を進めます。わずかな変形やズレがあれば、建物の強度や形状に重大な影響を及ぼす可能性があるため、施工中は一瞬たりとも気を抜けません。
コンクリート打設は、建築構造の要となる重要な工程であり、型枠がその圧力に十分耐えられるかを確認しながら、適切なタイミングと手順で行うことが求められます。
この細心の注意を払った監視と調整によって、構造の精度が保たれ、建物の品質と安全性が確保されるのです。型枠工事の集大成ともいえるこの工程が、未来に残る建造物の礎を築いています。

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